修了生インタビュー vol.10
DBSで培った柔軟な思考で組織に新たな価値を
ご略歴
教育学部卒業。学校法人大和学園の職員として実務経験を14年間積んだのち、経営の理論体系を学ぶため2022年にDBS(同志社大学大学院ビジネス研究科)入学。
DBSではファイナンス・マーケティング・人的資源管理の3点に焦点を当て学ぶ 。
2024年3月にDBS修了ののち、学校法人大和学園 京都ホテル観光ブライダル専門学校 副校長に就任。また広報渉外部 部長、財務会計グループ 部長を兼任。
1. DBS入学の経緯と、学びが実務に活かされた経験を教えてください
DBSでの学びが実務に活かされた点は、実務経験と理論を結び付ける能力を得たことです。DBS入学前から、私は勤務先の学校法人において広報担当として実務経験を積んでいました。その中で、施策などのアイデアを発想することは得意でしたが、論理的に根拠づけを行うことが苦手であり課題点でした。この課題を解決するために上司の勧めでDBSに入学しました。私はマーケティングの実務経験はありましたが、理論についてはほとんど学んだ経験がありませんでした。DBSに入学し、マーケティングの基本理論であるSTP(Segmentation、Targeting、Positioning)や4P(Product、Price、Place、Promotion)を体系的に学んだことで、自分のアイデアに論理的な根拠を持たせることができるようになりました。また、社会人学生はDBSでの学びをすぐに業務に応用できる環境にあるので、理論と実務を結び付ける力を実際の仕事を通じて身につけることができました。
具体的な例として、以前は外部講師を雇って行っていた学内のマーケティング研修を自分たちで行えるようになったことが挙げられます。外部講師による研修では受講者が受動的になりがちで、実践につなげられないことが課題でした。しかし、職員が内部講師として研修を行うことで、実践に向けた解決策を試行錯誤できるようになりました。現在は、研修中に実践の場を設けたり、プレゼンをさせたりすることで、受講者がさらに当事者意識を持てるよう工夫をしています。
DBSでの経験は、今までの実務経験に論理的な裏付けを与え、新たな課題を見つけ出す能力を高めるなど、実務に大いに役立っています。
2. どのような人にDBSに入学してほしいですか?
私は、ぜひ30代前半の方々にDBSで学ぶことをおすすめします。特に、管理職に昇進されたばかりの方々にとっては、「自身の考え方」と「受け持つ組織」に対して良い影響を与えられるようになると思います。人は組織内で過ごす年数や経験、実績が増えるにつれ自分の考えが正しいと信じてしまいがちになり、他人の意見に耳を傾けることや、謙虚さを保ち続けることが難しくなる傾向があります。DBSで様々な年齢や職種の方々と意見交換し刺激を受けることで、新たな知見と認識を得て、組織の能力を最大限に発揮させることができる管理職になれるでしょう。加えて、ダイバーシティマネジメントやDXなど時代の潮流に合わせた科目について学べるのも魅力です。
私自身の経験からも、DBSで学んだことが組織に良い影響を与えていると感じています。私は、組織に必要な柱として「人材育成」「財務基盤」「イノベーション」の3つを重要視しています。DBS入学前に特に大きな課題だったのが「人材育成」と「財務基盤(安定した学生募集)」でしたが、DBSでの学びを通じてこれらの課題に対する解決策を見つけることができたと感じています。現在は「財務基盤」の面で業務改善を行い、一定の成果が出始めています。次は「人材育成」においても組織に良い影響を与えていきたいと考えています。
3. 髙岡さんが新入生に伝えたいDBSの魅力とは?
DBSの魅力は、学生のレベルが非常に高いため、1+1を3にも4にも伸ばすような経験ができる点にあります。例えば、経営戦略の課題にチームで取り組んでいた際に、私自身は発想力やプレゼンの流れ作りに自信がありましたが、アイデアに論理的な裏付けをすることが苦手でした。しかし、チームメンバーが様々な情報を収集し、理論付けの提案をしてくれました。その結果、私たちのプレゼンは授業で高い評価をいただくことができました。
この経験から、自分の長所と他人の長所を掛け合わせることの重要さを学びました。これは現在の実務にも活かされており、上司といえども不得意な面についてはそれが得意な部下にカバーしてもらったり、メンバー間の適材適所を意識して業務分担を行ったりすることで、効率的に業務を進めることができています。
皆さんもぜひDBSの魅力を体感しに来てください。
※本記事の内容、肩書き等は2024年8月時点のものです
(取材 同志社学生新聞局)