延岡 健太郎
特別客員教授:延岡 健太郎(のべおか けんたろう)
企業に求められているのは、新技術や新商品などの手段ではなく、結果として社会や顧客が真に豊潤・幸福になる新しい顧客価値の創出です。それがイノベーションです。近年、顧客価値として機能的価値以上に意味的価値が重要になり、消費財では使い心地やデザイン等、生産財ではソリューション提案が必要です。顧客価値イノベーションの概念モデルとしてScience、Engineering、Design、Artからなる「SEDAモデル」を応用して、真のイノベーション企業になるための戦略とマネジメントを議論します。
なおイノベーションは技術に限定されるものではなくビジネスモデル、サプライチェーン、マーケティング等も対象となります。技術者以外の方にも興味を持っていただけると嬉しく思います。
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担当科目
ビジネス専攻
- MOT概論
専門分野
- 価値創造とイノベーションのマネジメント
履歴等
大阪大学工学部卒業。マツダ株式会社で商品戦略を担当後、マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D(経営学博士)、MBA(経営学修士)取得。神戸大学経済経営研究所教授、一橋大学イノベーション研究センター長・教授、大阪大学経済学研究科教授を歴任。大阪大学名誉教授、一橋大学名誉教授、神戸大学名誉教授。
著書・論文等
『キーエンス 高付加価値経営の論理』(2023)日本経済新聞出版(台湾・中国語繁體中文へ翻訳出版)
『アート思考のものづくり』(2021)日本経済新聞出版(中国語へ翻訳出版)
『価値づくり経営の論理』(2011)日本経済新聞出版社
『MOT(技術経営)入門』(2006)日本経済新聞出版社(韓国語へ翻訳出版)
Cusumano, Michael and Kentaro Nobeoka (1998) “Thinking Beyond Lean” Free Press(中国語・仏語・韓国語へ翻訳出版)
Nobeoka, Kentaro, Jeffery Dyer and Anoop Madhok (2002) “The Influence of Customer Scope on Supplier Learning and Performance in the Japanese Automobile Industry," Journal of International Business Studies
Dyer, Jeffery and Kentaro Nobeoka (2000) “Creating and Managing High Performance Knowledge-Sharing Network: The Toyota Case,” Strategic Management Journal
Nobeoka, Kentaro and Michael Cusumano (1997) “Multi-Project Strategy and Sales Growth: The Benefits of Rapid Design Transfer in New Product Development,” Strategic Management Journal