高広 伯彦
教授:高広 伯彦(たかひろ のりひこ)

「マーケティングは企業のためだけのものではなく、社会全体の価値創造の仕組みである」デジタル時代が進み、生活者と企業、生活者と生活者、企業と企業が直接結びつくように変化した世界において、マーケティングは単なる企業活動の一環ではなく、社会全体の価値共創のプロセスと考えられるようになってきています。その流れの中で、サービス・ドミナント・ロジックやエフェクチュエーションのような理論やオートエスノグラフィーといった新しい質的調査、デザイン思考・クラフト思考といった思考法などを活用し、マーケティングの理論と実務をつなぐことが重要になってきていると考えています。こうした考えのもと、私は、企業や組織が持続的に成長し、社会に貢献するための「マーケティング思考」を実務家が育むことを目的に、教育と研究に取り組んでいます。
私の研究と教育では、実務家教育の視点を重視し、理論だけでなく実践的なアプローチを交えながら、学生が自らの経験と知識を統合し、新たなマーケティングの視点を発見できるようサポートします。また、B2Bマーケティングや技術マーケティング、デジタル・トランスフォーメーション、広報・パブリックリレーションズの分野にも焦点を当て、企業が直面する課題を解決するための実践的な知見を提供します。
マーケティング戦略やデジタルマーケティング、デザインなどに関心のある皆さんと共に、理論と実践の融合を深めながら、新しい価値を様々なアクターと共に生み出す方法を模索していきたいと考えています。
関連リンク
担当科目
- マーケティング特殊研究(デジタルマーケティング)
- BtoBマーケティング
- 技術マーケティング
- 広告・コミュニケーション
専門分野
- マーケティング戦略
- デジタルマーケティング
- B2Bマーケティング
- 技術マーケティング
- サービスマーケティング
- 広告・広報
履歴等
京都大学経営管理教育部経営科学専攻博士課程修了 博士(経営科学)
東京大学生産技術研究所デザインスクール修了
博報堂、電通にて、大手ブランドのマーケティングコミュニケーション企画やデジタルマーケティングの戦略立案に加え、自社の新規事業開発や合弁企業の設立に従事。Googleでは、広告商品のプロダクトマーケティング、セールスマーケティングを担当し、YouTubeの日本市場導入に携わる。その後、マーケティングおよび事業開発の支援会社を起業。加えて、BtoBデジタルマーケティング支援会社の創業や、米国系広告テクノロジー企業の日本市場代表にも携わる。またベンチャー企業投資他、日本のスタートアップ支援にも関わる。
社会構想大学院大学の特任教授を経て現職。
著書・論文等
『インバウンドマーケティング』 (ソフトバンククリエイティブ、2013年)
『デジタル時代のマーケティングとサービス・ドミナント・ロジック』 (博士学位論文、2022年)
『コンテクストを重視した企業コミュニケーション活動への視点』 (広報研究 、2021年)