野瀬ゼミ
熱心な先生との挑戦が切り開く学びの世界
野瀬 義明 教授
専門分野:ファイナンス
今回は、同志社大学大学院ビジネス研究科(以下、DBS)の野瀬義明教授が指導するファイナンス2年生ゼミを取材しました。このゼミには現在6名の学生が参加し、毎週開催される活発な学びの場となっています。取材中には笑い声が絶えず、先生と学生の距離が近い、和やかな雰囲気が特徴的でした。
1.なぜ野瀬ゼミを選んだのか?
ゼミ生全員が口を揃えて挙げた理由は、「野瀬先生の熱意」です。先生は「わからないことがあるのは教える側の責任」という信念のもと、学生からの質問に対して徹底的に向き合い、理解できるまで丁寧に教える姿勢を貫いています。また、ゼミが毎週開催される点も、野瀬ゼミならではの特徴です。多くのゼミが隔週開催である中、毎週の集まりを設定していること自体が、野瀬先生の熱心さを物語っています。あるゼミ生は、「毎週の開催は正直負担に感じることもありますが、精力的に取り組むことで得られるものが大きいと考えました」と話してくれました。インタビューを通じて、野瀬先生の熱意に惹かれ、学びへの意欲を持つ学生たちが集まっていることがよくわかりました。
2.学びの達成感と楽しさ

ゼミ生が口々に挙げた達成感のある活動の一つが、『ROIC(Return On Invested Capital; 投下資本利益率)』に関する本の執筆です。この書籍は、企業の経営戦略や資本効率に基づく利益創出について研究したものです。野瀬先生の提案をきっかけに執筆が始まり、ゼミ全員で取り組みました。
ゼミ生の一人は、「企業を深く掘り下げる作業が大変でした。普段の実務では多少の分析を行うことはあっても、文章を書くとなると相当な調査を行い苦労しましたが、完成時には大きな達成感がありました」と語っています。また、執筆活動を通じて得られたチームワークの重要性や、先輩たちとの交流から多くの刺激を受けたことが、実務や自身の目標にも良い影響を与えたといいます。
3.最も大変な時期とは?
ゼミ生が「一番大変」と口を揃えて挙げたのが、取材時点の12月です。現在はSR(ソリューションレポート)という修士論文に相当する研究レポートの執筆に取り組んでおり、そのプレッシャーが学生たちにのしかかっています。SRの作成では、先行研究の調査やデータ分析から得られた結果をまとめ上げる過程で、多くの困難を経験しているといいます。「アカデミックな情報を調べる大切さと難しさを実感した」「学部時代の論文が薄く感じるほど専門的で濃密な内容になる」「英語の先行研究は表面的には理解できても、深く読み解くのが難しい」といった声が聞かれ、学生たちが真摯に研究に取り組んでいる様子が伝わってきました。
4.野瀬先生の今後の目標

最後に、野瀬先生にゼミの今後について尋ねました。「この20期生は互いに助け合いながら切磋琢磨していて、本当に理想的なグループです。元々、私のゼミはあまり人が集まらないゼミでしたが、彼らの代はゼミ希望者が増加し、賑やかなゼミがいかに面白いかを教えてくれました。これからもそのような形を目指していきたいと思います。」
活気ある学びと挑戦の場である野瀬ゼミ。今後も、熱意あふれる指導のもと、学生たちが成長し続ける姿が目に浮かびます。
※本記事の内容、肩書き等は2024年12月時点のものです。
(取材 同志社学生新聞局)