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研究グループ紹介

ファイナンス研究会

ファイナンス研究会

日本経済は大きな構造変化に遭遇しています。高度成長期を支えてきた様々な制度、政策あるいは金融、経済の仕組みが実情にそぐわなくなり、合わせて金融、経済の世界的な関連の強まりが開放経済における新たな諸問題を招来してきています。特にリーマンショック以来の世界的な金融危機とそれに付随する景気後退は、世界規模でこれまでの金融、経済のあり方が大きく変わろうとしている一つの兆しであると見ることもできます。

ただ、現在生じている様々な問題は、ファイナンス理論や金融工学そのものに原因があるのではなく、それらの理論を正しく理解し、的確に適用しなかった(できなかった)ことから生じている現象であるといえます。つまり、金融理論あるいは経済理論を適切な形で活用していくことが今後の課題であるともいえます。さらに、こうした金融経済環境の変化の中で、金融、経済の理論も様々な新しい考え方が登場してきています。

DBSで学んだ専門知識を将来的に発展させ、正しく実践していくためには常にこれらの変化に対応していくことが求められます。本研究会はこうした問題意識に立って、理論を学び、現実の経済・金融を理解し、そして将来のあるべき姿を展望することを目指して、参加者がもてる知識と経験を出し合って、議論し、新たな価値創造を行なうことを目的とするものです。

メンバー

アドバイザー
大久保 隆 同志社大学大学院ビジネス研究科 名誉教授
浜 矩子 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授
藤原 浩一 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授
野瀬 義明 同志社大学大学院ビジネス研究科 准教授
代表幹事 猪熊 清統 同志社大学大学院ビジネス研究科 2期生
副代表幹事 筒井 肇 同志社大学大学院ビジネス研究科 7期生
会計幹事 北川 悦子 同志社大学大学院ビジネス研究科 3期生
監査 谷川 佑介 同志社大学大学院ビジネス研究科 4期生
会員 課程修了生、在校生を中心に70名(2018年6月現在)

活動の内容

ファイナンス研究会は、ビジネス研究科の教員と学生がそれぞれの知識と経験を総合し、新たな智恵を創りだす場です。

  1. 定例研究会の開催(年間3回〜4回の頻度で開催します)
  2. 外部講師等によるセミナーの開催
  3. その他本研究会の目的に即した研究活動

活動拠点

同志社大学 今出川キャンパス 寒梅館 同志社ビジネススクール内
(京都市上京区今出川通烏丸東入)
事務局 寒梅館3F

※参加希望、お問い合わせは下記メールアドレスまでご連絡ください。
E-mail:dbs.ssfinance@gmail.com

これまでの主な活動内容

日時 活動内容
2018年7月1日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 「会員から提示されたテーマ」を中心に論点を整理
内容
  1. 「伊藤レポート2.0を読む」
    野瀬 義明 准教授
  2. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    「仮想通貨とは何か?」
    ・仮想通貨について事実関係を整理
    「株式市場の変動とその要因を考える」
    ・現行金融政策が株式市場へ及ぼす影響を仮説検証
  3. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
    「仮想通貨を考えるポイント」
    「提示されたテーマの整理」
    ・フィンテックと金融機関、AIと金融
    ・CSR,SDGsあるいは新製品と財務諸表、株価の関係
    ・株価変動の背景と理論的解釈
    ・働き方改革はどのような影響をもたらすか
  4. 全体.討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB211教室
2018年4月15日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 「ROEに関するまとめ議論」
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS7期生)
    ・これまでの検証結果を踏まえて、ROEの持つ意味、ROEは非上場企業に適するか、非上場企業においてROEに代替する概念等の観点から問題を提起。
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授・野瀬 義明 准教授
  3. 全体討議
  4. 研究会の今後の進め方
    会員からのテーマ募集
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2018年2月3日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 大久保ゼミとの合同イベント
内容
  1. 講義
    大久保 隆 名誉教授
    「日本の金融経済を多面的に考える」 -足許の諸課題に関する検討
    ・日本の景気をどう見るか
    金融政策の現状と問題点 生産性と働き方改革 財政問題と消費税引上げ 持続的成長、企業の持続性 経済社会の変化にどのように向き合うか等の幅広い観点から日本の金融経済の状況について講義並びに問題を提起
  2. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB211教室
2017年11月26日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 研究会の今後の進め方について
内容
  1. 再読伊藤レポート
    野瀬 義明 准教授
  2. 研究会の今後の進め方について
    今後取り上げるべきテーマ候補をピックアップしながら、研究会の進め方について意見交換
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB211教室
2017年9月30日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
DBSN5研究会合同セミナー
テーマ 「日本企業の価値評価を考える」
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS7期生)
    ・ROEは、コーポレートガバナンスの強化の目安として位置付けられ、ROE重視の経営姿勢醸成の契機を形成 また、ROEはファイナンスの視点からの検証も重要 近時の企業行動は、大きく変化しておりROEに対する影響も想定されることからその状況変化を把握のうえ、日本企業のROEの特性について考える
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授・野瀬 義明 准教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2017年9月10日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 「日本企業の価値評価を考える」
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS7期生)
    近時の企業行動は、従来の実物資産投資と生産拡大などといった行動パターンからは相当に変化しつつあり、その変化状況も顕著このような企業行動の変化がROEに対して影響を及ぼしているのか否かについて関心のある事項 その変化状況を把握のうえ、日本企業のROEの特性について考える
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授・野瀬 義明 准教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2017年7月29日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ
  1. 「生産性」「賃金」「雇用(正規・非正規)」の関係性を考える
  2. 「B/S・P/Lの基調変化の視点からROE、労働生産性の動向を検証する」
内容
  1. 研究会会員報告
    猪熊 清統氏(DBS2期生)
    ・金融緩和の環境下、なぜ物価が上昇しないのか 生産性、賃金、労働環境・雇用慣行等の構造的問題を検討する
    筒井 肇氏(DBS7期生)
    ・ROEは株主資本に対する当期純利益の割合、すなわち資本収益性を示しているが、表面的にその指標推移をみるだけではなく、その変化状況を把握のうえ、日本企業のROEの特性について考える
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授・野瀬 義明 准教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2017年5月7日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 「公的年金・医療保険」の考察と課題
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    大山 善通氏(DBS 7期生)
    ・将来人口推計、社会保障給付費等のマクロデータを基に公的年金、医療保険の課題と望ましい方向性を検討
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授・野瀬 義明 准教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2017年3月25日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ
  1. 「物価水準の財政理論(FTPL)」を考える
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    ・物価水準を決めるのは、金融政策ではなく、財政政策であると主張するFTPLの基本モデルを検証し、インフレ誘導の実現性を検討
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授・野瀬 義明 准教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 プレゼンテーションホール
2016年11月20日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ ビジネスファイナンス
金融政策の検証
内容
  1. 問題提起
    野瀬 義明 准教授
    ビジネスファイナンス~株主優待と株価の不思議な関係について~
    大久保 隆 名誉教授
    「日銀による金融政策の総括的検証」の検証について
  2. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB211教室
2016年3月19日〜20日
テーマ
  1. 「わが国の金融(緩和)と財政について、現状における均衡のとれた状態とは何か」(第4回)
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    ・GDP 10-12月期 2次速報の概要
    ・マイナス金利付き量的・質的金融緩和政策により金融環境並びに実体経済にどのような変化が生じ
ているか
  1. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
  2. 全体討議
場所 同志社びわこリトリートセンター
2015年11月29日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ
  1. 「わが国の金融(緩和)と財政について、現状における均衡のとれた状態とは何か」(第3回)
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    ・量的・質的金融緩和により金融環境並びに実体経済にどのような変化が生じているのか
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2015年10月11日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ
  1. 「わが国の金融(緩和)と財政について、現状における均衡のとれた状態とは何か」(第2回)
  2. 「労働を取り巻く環境」
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    ・量的・質的金融緩和により金融環境並びに実体経済にどのような変化が生じているのか
    阪本 則子氏(DBS 9期生)
    ・雇用を取り巻く現状を踏まえて、今後の経済に与える影響を議論
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2015年8月30日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 我が国の諸課題にかかる現状整理
内容
  1. 研究会会員報告
    北川 悦子氏(DBS 3期生)
    ・ベンチャー・中小企業支援
    猪熊 清統氏(DBS2期生:京都銀行勤務)
    ・社会インフラビジネス(上水道)
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2015年6月21日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
テーマ 「わが国の金融(緩和)と財政について、現状における均衡のとれた状態とは何か」(第1回)
内容
  1. 研究会会員報告
    筒井 肇氏(DBS 7期生)
    ・量的・質的金融緩和により金融環境並びに実体経済にどのような変化が生じているのか
    あるいは変化はないのか
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2014年2月23日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
第9回定例研究会
テーマ 「消費税増税に伴う影響と今後のわが国経済」
~4月以降の増税の影響、安倍政権が掲げる賃金上昇と家計や企業の行動、日本経済の構造変化と貿易収支の変化(その背景としての産業構造の変化)などについて、マクロ的視点から~
内容
  1. 研究会会員報告
    猪熊 清統 氏(DBS2期生:京都銀行勤務)
    ・ わが国経済の現状とデフレ脱却の要因
    ・ 消費増税後の経済主体(企業・家計)の行動と財政
  2. コメント・問題提起
    大久保 隆 名誉教授
    ・「デフレ」と言われている現在の日本の状況をどう考えるか。
    ・消費税率引き上げの目的は何か。
  3. 全体討議
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2013年2月23日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
第8回定例研究会
テーマ 中小企業金融円滑化法の出口戦略
~中小企業の事業再生に向けての課題は何か~
内容
  1. イントロダクション
    濱野 豊 氏
    株式会社テクノ菱和 取締役営業副本部長
    (元 みずほ総合研究所株式会社 調査本部金融調査部長)
    ~金融円滑化法前後の企業金融について(仮題)~
    ・ 銀行と中小企業の関わり方
    ・「金融円滑化法」の目指したものとその限界
    ・ ポスト金融円滑化法の中小企業金融
  2. 研究会会員報告
    ~中小企業の再生に向けて何ができるか?~
    谷川 祐介 氏(京都中央信用金庫勤務)
    ・地域金融機関の企業審査の現場から
    筒井 肇  氏(商工中金勤務)
    ・中小企業経営改善への取り組みの現場経験から
  3. 全体討議・まとめ
    金子 周平 教授、藤原 浩一 准教授
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB211教室
2012年7月29日
13:30〜17:00
(受付開始12:45)
第7回定例研究会
テーマ 「ゆうちょ銀行」~期待される役割とその課題~
内容
  1. 発表
    大山 善通 氏
    株式会社ゆうちょ銀行 大阪城東店支店長(DBS7期生)
    ・「ゆうちょ銀行」
      ――2009年10月誕生、その組織、業務の実態
    ・2012年4月「郵政民営化法一部改正」について
      ――そのポイントと課題
    ・当面の新規業務の方向
      ――ローン業務への参入、預入限度額引き上げ
    ・今後の「銀行業務本格参入」にあたって直面する課題
  2. 報告(総括)
    金子 周平 教授
    ・もう一つの視点 郵貯民営化をめぐって:金融界VS郵貯銀行
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB211教室
2012年2月25日
13:30〜16:45
第6回定例研究会
テーマ 為替動向と今後の日本企業のあり方
内容
  1. 導入報告
    浜 矩子 教授
  2. 現状報告
    飯塚 仁康 氏(DBS3期生)
    株式会社日本M&Aセンター
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2011年7月24日
13:30〜17:00
第5回定例研究会
テーマ 日本の財政問題を考える
内容
  1. イントロダクション
    大久保 隆 教授
  2. 講演
    鎮目 雅仁 氏
    日本銀行 金融研究所
場所 同志社大学 今出川校地 寒梅館 KMB213教室
2011年2月6日 第4回定例研究会
テーマ 「"投資ファンド"の役割を考える ―その仕組み・意義・そして課題―」
導入報告 金子 周平 教授
報告者 前田 健司 氏
燦キャピタルマネージメント株式会社 代表取締役社長
2010年7月25日 第3回定例研究会
テーマ 「アジア金融統合について」
報告者 高橋 亘 氏
日本銀行 金融研究所長
2009年12月6日 第2回定例研究会
テーマ 「証券化の仕組みと歴史 −サブプライム問題との関わり−」
報告者 植田 雄 氏(DBS1期生)
三菱UFJ証券 株式会社
2009年6月28日 第1回総会ならびに定例研究会
テーマ 「今回の金融危機を4つの視点から検討する」
報告者
(報告順)
浜 矩子 教授
藤原 浩一 准教授
金子 周平 教授
2009年3月31日 「ファイナンス研究会」発足