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修了生インタビュー vol.17

DBSで学び、刺激され、自転車メーカーの未来を創る

1. まず、ご経歴を教えてください

修了生インタビューvol.17_1   (108748) 片岡 有紀さん
入学:2021年4月 修了:2023年3月

大学卒業後、産業用ロボットメーカーで海外営業を2年、国内技術営業を2年経験しました。その後、コロナ禍で厳しい状況にあった家業を継ぐべきかどうか迷うようになり、DBSの門をたたきました。入学してからは授業での学びに加え同期とも対話しながら1年間考え抜き、最終的に事業を継ぐことを決心、現在は後継者として活動しています。

2. DBSへの入学を決めた理由を教えてください

文化や伝統産業に関する深い学びの環境が整った場だと感じたからです。私の家業は自転車メーカーで、職人である「フレームビルダー」が代々受け継いできた技術・技能を用いて自転車フレームを作製しています。この特徴が伝統産業に近いと考え、当時DBSで「京都の伝統産業と文化ビジネス」の授業を担当されていた村山先生に、事業継承すべきかどうか迷っていることを相談しました。そのとき先生から「伝統産業とは異なるが類似性がある」と指摘を受け、「まずはビジネスの視点で事業の継続が可能なのかを考えるべき」とアドバイスをいただいたことが、DBS入学への決め手となりました。

3. 入学後、ご自身にどのような変化がありましたか

修了生インタビューvol.17_2  (108749) 同志社びわこリトリートセンターにて

大きな変化は、学びを実際の事業に活かす力が身についたことです。入学前は知識不足から根拠のない考えでその場をしのいでしまうことも多かったのですが、DBSでは知識はもちろんのこと、それを事業に昇華させるまでの経験も積むことができました。例えば経営理念や社訓の重要性を学び、それを自社で実際に言語化することで、自身の会社の経営判断の基盤を築くことができました。このようなプロセスを通じて、学びを実践し、体感する、そしてもう一度立ち戻って考えるという行動ができるようになったことは大きな成長であったと感じています。

4. DBS在学中の思い出深いエピソードを教えてください

修了生インタビューvol.17_3  (108750) 同期の関根さんと

2つあります。1つ目は、仲間たちと一緒に忙しい日々を乗り越えたことです。仕事や課題、授業、ゼミ活動で常に時間に追われる生活でしたが、同期と励まし合い、時にはお疲れ様会などでリフレッシュできたのは貴重な経験でした。この関係は修了後も続いています。先日は同期の関根さんが企画された座禅会に参加し、経営者としての心のリセット方法を学ぶことができました。また関根さんが自分のやりたいことを追求している姿は、私自身にとっても良い刺激になりました。
2つ目は、多様なバックグラウンドを持つ人々と課題を共有して意見を交わし、時にはアドバイスまでいただけたことです。例えば、私はDXに関する知識や技術に明るくなく、自社の事業に活用することができていませんでした。しかし、DXに強い同期が様々な知見を提供してくれて、そのおかげで自社でのDX活用を検討できたこともありました。様々なバックグラウンドを持つ人たちが、上下・利害関係なしに私の課題を自分事としてとらえ解決策を一緒に考えてくれるというのは、とても貴重なことだったと感じています。

5. 最後に、DBSへの入学を迷っている方にメッセージをお願いします

DBSは、自分の会社や自身を見つめ直し、新たな挑戦をするための絶好の場です。多様な人々と学ぶことで得られるものは、一人で学ぶよりも圧倒的に多いはずです。ステップアップや経営者としての成長を目指す方に、ぜひ挑戦してほしいと思います。

※本記事の内容、肩書き等は2024年12月時点のものです。
(取材 同志社学生新聞局)