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伝統産業グローバル革新塾(アーカイブ)

DBSからの提言「伝統産業から文化ビジネスへ」

Introduction

村山 裕三

「文化ビジネス」京都の伝統産業は危機に瀕しています。西陣織や友禅染などの日本文化を代表する産業の衰退に歯止めがかからず、中には消滅の間際にあるものもあります。皮肉なことにこれが世界的な「日本文化ブーム」のまっただなかで起きているのです。京都の伝統産業は「縦」への歴史的な継承には確かに成功してきました。ところが、「横」への地理的な展開、とくに海外市場への意欲と地平を失ってしまったのです。この結果、現在のグローバル化する世界とのギャップが広がり、産業は低迷にあえいでいます。この試練を乗り越えるためには、海外に視線を転じつつ、新たな革新を巻き起こすしか術(すべ)はありません。その成功の鍵を握るコンセプトが「文化ビジネス」です。「伝統産業から文化ビジネス」を合言葉に、「革新塾」を展開いたします。

同志社大学大学院ビジネス研究科 村山 裕三

Innovation

「革新塾」同志社大学大学院ビジネス研究科(DBS)では、2004-05年度に引き続いて文部科学省からの支援を受け、新たに「伝統産業グローバル革新塾」プロジェクトを展開いたします。「革新塾」では、21世紀の京都の伝統産業を担える人材を育成するために、ビジネス研究科の教員に加えて、革新に取り組む伝統産業の経営者、アートプロデューサーやネットショップ経営者などの実務家が協力し合い、「塾」的な雰囲気の中で、文化ビジネスを展開できる能力の育成を行います。授業による座学を通じたビジネス教育とともに、塾生のニーズに応じた製品開発やマーケティングなどに関する個別指導も行い、このプロジェクトを展開する予定です。まず2007年1月にプロジェクトの紹介を兼ねた公開シンポジウムを開催いたします。その後、2007年2月に一般から塾生の募集を行い、一般募集の塾生とDBSの伝統産業関係学生、そして教員が一体となった教育を展開いたします。なお、授業は2007年4月から12月にかけて実施いたします。

From the world

From the world

世界からも熱い視線

DBSでは、伝統産業と最新のビジネス教育の組み合わせがもたらす、新たな可能性に注目しています。この試みは世界に類を見ないビジネススクールの取り組みとして、英国を代表する経済紙であるフィナンシャル・タイムズ紙でも取り上げられ、高く評価されています。
(Financial Times, March 8, 2006 "Heirs to Japan's past break with tradition" 2006年3月8日付フィナンシャル・タイムズ「日本の伝統産業の跡取りが慣習を打ち破る:21世紀に生き残るため伝統産業の若手経営者がビジネス教育からの教訓を学ぶ」)

伝統産業グローバル革新塾