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修了生インタビュー vol.24

スポーツで学んだ“人間力”を、DBSで言語化し指導理念へ

1. ご経歴を教えてください

修了生インタビューvol.24_1  (114746) 武生(行武) 祐美子さん
入学:2021年4月 修了:2023年3月

私は早稲田大学法学部出身で、在学中には応援部チアリーダー部に所属していました。部活を通して、スポーツでつながる人の絆の強さを実感するとともに、組織でのチームワークとコミュニケーションの大切さを学びました。
卒業後はリクルートグループに入社し、人材ビジネス会社の法務部で、コンプライアンスや人権を守る仕組みづくりとその啓蒙活動に従事しました。並行してチア活動も継続し、3度の日本一を経験しました。個⼈でも、Xリーグ(社会人アメリカンフットボールリーグ)に所属するチアリーダーによって構成されたALL STARチームやNFLダンスチームのメンバーを経験するとともに、運営の裏方にも携わりました。
出身中学の元校長が大学教授をされていたご縁から、学校法人大阪成蹊学園の前理事長よりチアダンス部新設のご提案を受け、2020年に同法人が運営する高校と大学で強化クラブを創部しました。現在は監督としてチーム全体の運営とマネジメントに従事し、メンバーが夢を実現する⼒と⼈間⼒を⾝につけられるよう⽇々サポートをしています。

2. DBSを選んだ理由を教えてください

早稲田大学在学中に同志社大学へ単位交換留学をした際、同志社の校風や環境がとても自分に合っていると感じ、友人たちとの繋がりもたくさん広がったため、また同志社で学び‬たいという気持ちをずっと持っていました。その後、大学院への進学を検討するようになり、仕事と両立しながら夕方や休日に学べて、大阪のサテライトキャンパスもあり、さらに教育訓練給付金の支給が受けられるDBSを選びました。

3. DBSでの授業はいかがでしたか

修了生インタビューvol.24_2  (114748) 卒業式でゼミの仲間と

私はこれまでのスポーツ経験を通じて、人間力を兼ね備えた素晴らしいチームとともに優勝を勝ち取るという貴重な体験をしてきました。しかし、教育に携わるようになり、単に「勝つことが優先の結果重視」という考え方ではなく、スポーツを通して「挨拶」「感謝の心を持つこと」「共通の目標をチームワークで達成すること」といった人間力を育むにはどうすればよいのかという課題意識を持つようになりました。そこで、企業人としての経験をキャリアの軸としながら、スポーツチームの運営・指導について組織論を中⼼に学びたいと思い、DBSに入学しました。
DBSでは、先生から「こうしなさい」と指示されるのではなく、「こうしたらいいんじゃない?」という提案の形でサポートを受けます。たくさんの文献や論文を調べていき、ソリューションレポート(SR)では「心理的安全性」に着目した研究テーマを設定しました。具体的には、心理的安全性とEQ型リーダーシップを組み合わせることで高いパフォーマンスを発揮できるチームづくりが可能になるのではないかという仮説を立ててそれを検証しました。SRも含めDBSでの学び全般を通じて考えを整理し、自分の指導理念を確立できたことには大きな意味がありました。
またDBSにはさまざまな企業から幹部候補生や経営層の方が集まっており、そうした方々と学び合ったことが大きな財産となりました。「良⼼教育」の理念にも感動し、これからもこの場所で絆の深い仲間の輪を広げていこうと考えています。新島襄が遺した「⼈⼀⼈ハ⼤切ナリ」という⾔葉は常に私の判断の軸です。

4. 今後のビジョンを教えてください

スポーツをとりまく環境に目を向けたいと考えています。スポーツ組織では、企業と比べて制度や管理体制が十分に整備されていないため、個人やチームの努力だけでは解決できない課題が多く存在します。そこでDBS修了後、別の大学院で法律を本格的に学び直す決断をしました。今後はスポーツと法律という二つの軸で研究に取り組みながら、何か問題が発生した際に目の前の一人を救える知識と判断力を持った実務家となれるよう、専⾨的な学びを深めていきたいと思っています。

5. どんな⼈にDBSをオススメしたいですか

ビジネスを幅広い理論と実務の両面から深く学びたい⽅にオススメします。DBSは科⽬履修⽣として⼊学前に授業を受けて単位を取っておくこともできるので、2年で修了できるか不安に感じる⽅は検討されてはいかがでしょうか。修了後もシニアアシスタントとして授業に参加することで学びを継続できる機会も用意されています。また同志社が重視する「良⼼」を判断軸に加えることは、経営に関わっていく企業⼈としてはとても⼤切な意味を持つと思います。

※本記事の内容、肩書き等は2025年3月時点のものです。
(取材 同志社学生新聞局)