以下、本文になります
オムロン基金研究プロジェクト(2010年度〜2011年度)
価値共創型 地域・組織活性化プロジェクト
(日本マーケティングサイエンス学会サービスマーケティング部会協賛)
プロジェクトの概要説明
経済が成熟しサービス化した先進国において、サービス産業は既にGDPの7割を超え、更に、モノがコモディティ化した現在、製造業においてもサービスでの差別化が注目されている。
国際競争力をつけるためには、経験や勘の世界であったサービス産業に科学的手法を導入し、生産性向上やイノベーションを創出することが必須である。
北欧や米国に比べ、科学的なサービスマネジメント研究が遅れていたわが国でも、2005年頃から文部科学省のサービスイノベーション人材育成、経済産業省のサービス産業生産性向上事業等に代表されるプロジェクトが開始され、国を挙げてサービス産業への注力が始まっている。
サービス研究の分野ではこれまで二元論的に扱われてきたモノとサービスを包括的に捉える考え方が 一般化しつつある。そこでのカギは、提供者と被提供者の価値共創(ともに価値を創る)を実現する仕組みの構築にある。
本研究はサービスにおける企業・組織と顧客やその他のステークホルダーの価値共創 による地域再生・組織活性化を目的とし、マーケティング・組織論・人的資源管理・ ファイナンス・ITやデータ解析などの広範囲で学際的な研究を行うものである。
サービス・マネジメントにおける価値共創は、理論研究・実証研究ともに日本ではまだ数が少なく、同志社大学ビジネス研究科主導による産学官が連携した共同研究が大きな意義を持つものである。